海賊版と戦い続けて30年超!
CODA後藤代表に聞く、
教えて!海賊版を
見るとどうなるの?
世界中にファンのいる日本コンテンツ。そのぶん数多くの日本コンテンツが世界中で海賊版のターゲットになっています。海賊版と戦い続けて30年超!CODAの後藤代表理事に海賊版について聞いてみました!
- 日本コンテンツの海外発信を邪魔する海賊版。世界中にファンのいる日本コンテンツを海外に飛躍させるには?
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正規流通と海賊版対策はまさに車の両輪であり、重要な課題です。
海外では、日本の漫画、アニメ、映画、ゲームなどの人気が高いことは皆さんもご存じでしょう。日本人として、我が国のコンテンツが世界中で楽しまれていることは、とてもうれしいことです。「コンテンツの飛躍的拡大」を目指す日本にとっては、デジタル・ネットワーク化が進む現代において、世界中にビジネスチャンスが広がっているといえます。しかしながら日本コンテンツを世界に羽ばたかせようとすると、地球の裏側にまで拡大する海賊版の問題に直面します。特にオンライン環境の進化はその裏表として、海賊版の被害をもますます拡大させています。この海賊版問題を解決しなければ、日本コンテンツを正規に海外流通させることはとても困難になってしまいます。正規流通と海賊版対策は、車の両輪としてしっかりと対応しなければいけない重要な課題です。
- そもそも海賊版のビジネスモデルとは?海賊版を見ることで犯罪の手助けをしているってホント!?
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「見ること」が、間接的に犯罪の手助けをすることに繋がってしまいます。
多くの海賊版サイトは、魅力ある日本のコンテンツを権利者の許可を得ずに配信し、タダで視聴させます。海賊版サイトの運営者は、作品をコピーするだけですので、製作をするための時間も苦労も費用もかけず、膨大な量のコンテンツをアップロードすることができます。それにより数多くのアクセスを稼ぎ、視聴数に応じたネット広告の収入で暴利を得ることが海賊版サイトの基本的なビジネスモデルです。つまり、誰も海賊版サイトを見る人がいなければ、海賊版を作る犯罪者にとってお金儲けにはなりませんので、海賊版サイトを作ろうとは思いませんよね。
そもそも好きなコンテンツを好きなだけ、しかも無料で見られるなんて、誰にとっても夢のような話です。しかしながら見ているのは、著作権を侵害して不当な方法で金儲けをたくらむ違法な海賊版サイトです。ただただ「見ること」が、間接的に犯罪の手助けをすることに繋がってしまう…そんなことを望む人はいないでしょう。 - もっともっと面白い作品に出会うには?コンテンツ制作の流通サイクルを知り、守り、伝えよう!!
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作品の権利者に正当な利益を還元することの重要性を知ってほしい。
漫画、アニメ、映画、音楽、ゲームなどの大好きな作者さんの新作に出会う時はワクワクしますよね。もっと面白い作品に出合いたい!という気持ちはコンテンツ好きにとって共通の想いです。これからも日本で素晴らしいコンテンツを作り続けてほしいものです。それにはコンテンツを読んだり、観たり、聴いたりする私たちから、コンテンツを作り出した人たちに対価が支払われることが、とても重要なことなのです。
海賊版を利用してしまうと、その分、作品を生みだした作者に収入が入らなくなります。そうなると新しいコンテンツ制作にお金をかけることができなくなります。その結果、面白い作品は生まれなくなり、日本の文化やコンテンツ産業は衰退していってしまうのです。これからも素晴らしいコンテンツが作られ、みんながいつまでも作品を楽しめるためにも、作品を作った権利者に正当な利益を還元することの重要性を知りこのコンテンツ創造サイクルをみんなで守っていってほしいと思います。 - このままだと映画やアニメ、漫画も消えていく!?日本コンテンツを守るために、私たちにできることって?
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いま一度、海賊版サイトを「見ること」について考えてみてほしい!
では、私たちにできることってなんでしょう。とても簡単に言ってしまえば、海賊版サイトを「見ないこと」です。そして心惹かれるコンテンツがあったら正規版を大切にじっくりと楽しんでほしいと思います。漫画、アニメ、映画、音楽、ゲームなどの著作物を権利者の許可を得ずに「コピーしてネット上にアップする」ことは違法です。また海賊版だと知りながら著作物を海賊版サイトから「ダウンロードする」ことも、例え個人で楽しむためであっても違法です。では「見ること」だけならいいの?と思われるかもしれません。皆さんに私からお願いしたいこととして、大好きなコンテンツ、アーティストさん達、ひいてはこれからの日本の文化やコンテンツ産業を守っていくために、果たして海賊版を「見ること」はどうなのか、についてぜひ一度考えてみてほしいと思います。
おわりに
著作権って複雑でちょっと難しいですよね。ルールばかりで固くて面倒だなと。とはいえ著作権法では、TV番組を録画するなど自分で利用するためにコピーすることや、学校の授業で使うために先生がコピーすることなど、自由に使える特別ルールも定められています。皆さんの人生を豊かに彩ってくれるコンテンツを守るために、著作権と上手に付き合っていってほしいと心より願います。