CODAは、このたびボーダーレスな海賊版対策を実現するため、国際的な連携組織「国際海賊版対策機構/International Anti-Piracy Organization(略称IAPO)」の2022年4月の設立を目指し、準備を進めています。
デジタル化・ネットワーク化の進展と高機能端末の世界的な普及、そして5G時代を迎えて、いまやコンテンツは瞬時に国境を超えて個人ベースで大量に拡散することができる時代となりました。これは海賊版も同様であり、さらにはコロナ禍の巣ごもり需要の影響なども受け、現在インターネット上の海賊版の状況は深刻です。この状況を打開するため、日本国政府は「インターネット上の海賊版に対する総合的な対策メニューおよび工程表」を策定し、実効性のある取り組み強化を目指しています。その中でも、国際連携・国際執行は重要な対策の1つとなっています。
これまでCODAは、各国地域の著作権団体などと連携し、国際執行や普及啓発を実施してまいりましたが、昨今のインターネット上の海賊版に対応するためには、バイからマルチへと、国際ネットワークの拡大と充実を目指すことが必要です。
そこで、まずは緩やかな国際的な連携組織を設立し、広く各国から関係組織・団体などの参加を募り、それぞれにホットラインを設置します。そして、このホットラインを通じて最新情報の共有を行いつつ、定期的にセミナーやシンポジウムなどを開催して、各国の海賊版対策の向上を図ります。
併せて、海賊版対策やコンテンツ保護・流通促進の重要性を世界中の消費者に広く訴えることを目的とした広報啓発活動を実施するなどし、サイバー犯罪に比べて認識とプライオリティーの低い海賊版問題に対する現状のステージを引き上げていきます。