著作権侵害 台湾:オークションで海賊版を販売、女性を逮捕

 台湾の刑事警察大隊(IPR Police)は、2014年11月6日、一般社団法人コンテンツ海外流通促進機構(CODA・桐畑敏春代表理事((株)ポニーキャニオン 代表取締役社長))の要請に基づき、オークションサイトを悪用しアニメ・ドラマ・映画などの日本コンテンツの海賊版を販売した容疑で台北市内のマンションを家宅捜索し、この部屋に住む女性(28歳)を逮捕しました。台湾においてオークションサイトを悪用した日本コンテンツの海賊版販売の摘発は今回が2回目です。

 女性は、台湾の大手オークションサイト「露天拍賣」へ日本のテレビドラマの海賊版を出品しており、IPRPが内偵を進めていました。

 逮捕当日には、海賊版の販売拠点と判明した台北市士林区のマンションの一室の家宅捜索が行われ、日本のテレビドラマの海賊版DVD 2,356枚が押収されました。これは、同年2月20日の台北市大安区における類似案件の2倍の規模になります。

 IPRPの調べによると、女性は、金銭目的で、自ら購入した海賊版をオークションサイトに出品していたことを認めています。海賊版1セット当たり、200~250台湾ドル(約760~950円/2014年11月27日現在)で出品し、これまでに1,500セット以上を販売していることから、海賊版販売による被害は、売り上げにして少なくとも300,000台湾ドル(約114万円/2014年11月27日現在)相当に上ると推計しています。

 CODAでは引き続き、台湾における海賊版製造・流通を監視するとともに、IPRPによる調査や侵害行為の全容解明を支援し、正規流通と著作権保護啓発について尽力していきます。

 なお、この取締りは、経済産業省委託事業の一環として行われました。

押収された海賊版DVD
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