お知らせ 「第9回中国国際著作権博覧会」にCODAが出展

 2023年11月23日から3日間、中国の四川省成都市で国家版権局と世界知的所有権機関(WIPO)が主催する「第9回中国国際著作権博覧会」が開催され、CODAがブースを出展して参加しました。

(左より)CODA後藤健郎代表理事、CODA北京事務所朱根全首席代表

 中国国際著作権博覧会は、著作権産業の発展と国内外の著作権交流などを目的に、2008年から中国の各都市で開催し、国家級イベントに位置付けられる著作権関連の総合博覧会です。これまでに北京市、広州市、蘇州市、杭州市等で開催され、今回の成都市が第9回目となります。 

 博覧会では、中国各省の著作権行政機関・企業・著作権関連団体の展示ブースが設けられ、著作権保護の成果にフォーカスした事業の紹介や国内外の著作権取引などの機会が提供されています。また、近くの会場では同時に「2023年国際著作権フォーラム」も開催され、イベント、ワークショップ、セミナーが多数開かれるなど、著作権の有効活用の促進や海外との著作権に関する交流推進において重要なプラットフォームとなっています。今回の博覧会は、「著作権の新時代、新たな発展の実現」をテーマとして過去最大規模で開催され、812社の企業・団体の出展による61,000点余りの展示物が展示され、数多くの来場者で大盛況となりました。また、フォーラムでは日本から文化庁の中原裕彦審議官が登壇され、日本の著作権に関する現状や直近の法改正、日本の著作権法に基づく生成AIと著作権などをテーマに講演されていました。

中国国際著作権博覧会の様子
2023年国際著作権フォーラムの様子
日本文化庁の中原裕彦審議官の講演の様子
(左より)CODA後藤健郎代表理事、文化庁中原裕彦審議官、中国版権協会孫悦副理事長兼秘書長、CODA北京事務所朱根全首席代表

 CODAが出展したブースでは、著作権保護の国際的な連携強化を目的に展示を行いました。出展では、CODAの各種事業紹介、中国語版の「STOP!海賊版」ポスター展示、「STOP!海賊版」オリジナル漫画のパラパラ漫画動画の公開、PBL型教育プログラム「10代のデジタルエチケット」紹介動画の公開、著作権保護のメッセージを記したエコバッグの配布などを行い、3日間で約800人の来場者にCODAブースを訪れていただきました。会場には、CODAの「Copyright Makes Entertainment Possible.  Stop Illegal Upload」と書かれたエコバッグを持つ人が溢れ、CODAブース以外の場所でもたくさんの方にメッセージを届ける良いきっかけとなりました。

CODAによる展示の様子①
CODAによる展示の様子②

 来場者からは「日本のコンテンツは大変人気があり、中国での正規展開に協力したい」という声が寄せられるなど、中国における日本コンテンツへの高い関心が伺えました。今回の出展は、中国をはじめとする世界の企業・団体と、これからの著作権保護のあり方について情報共有する大変意義深い機会となりました。

 日本からはCODAと一般社団法人日本レコード協会(RIAJ)がブースを出展しました。そのほか海外からは、米国のモーション・ピクチャー・アソシエーション(MPA)、イギリスに本部を置く国際レコード・ビデオ製作者連盟(IFPI)、韓国著作権委員会(KCC)などがブースを出展しました。

■中国国家版権局 ホームページ
 https://www.ncac.gov.cn/
■中国中央電視台CCTV.COM(中国の国営テレビ局)でのニュース放送
 https://tv.cctv.com/2023/11/25/VIDE7fexpZOhFdHdH7PaQnHA231125.shtml

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CODAについて
CODA(一般社団法人コンテンツ海外流通促進機構)は、2002年に日本コンテンツの海外展開の促進と海賊版対策を目的として、経済産業省と文化庁の呼びかけで設立されました。音楽、映画、アニメ、放送番組、ゲーム、出版などの日本が誇るコンテンツは、日本の国際プレゼンス向上や経済成長の一翼を担っています。デジタル技術の普及が進む今日、巧妙化する著作権侵害から日本のコンテンツ産業を守り、その発展を図ることが一層重要になっています。その中でCODAは、国内外の関係政府機関、団体、企業と叡知を結集し、権利侵害への直接的、間接的な対策や広報啓発活動などに取り組むことで、オンラインを含めた海賊版の抑止や摘発に貢献しています。具体的な事業内容はhttps://coda-cj.jp/activity/から。

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