広報啓発 CODAセミナー 開催報告
「台湾における日本コンテンツ著作権侵害の現状と正規流通の展望」

 CODAは2012年9月27日、東京都千代田区のベルサール神保町において、「台湾における日本コンテンツ著作権侵害の現状と正規流通の展望《と題したセミナーを経済産業省の受託事業として開催しました。

 このセミナーは、2011年11月から2012年3月にかけ台湾で行われた日本コンテンツの海賊版販売者に対する一斉取締りを受け、その取締りに係わった方を日本に招へいし、実現したものです。

 セミナーでは、かつて「海賊版天国《といわれた台湾において、著作権侵害対策に心血を注いだ法執行機関などの皆さんから、解決に向かいつつある現地の現況をお話しいただき、その後、正規ライセンスビジネスの今後の展望を現地ライセンシーの皆さんにお話しいただきました。

 まず、台湾著作権保護基金会(TFACT)の執行長(Executive Director)楊泰順氏より、現地の海賊版の調査機関である台湾MPA(Motion Picture Association)の著作権政策についてご講演いただいた後、総監(Director of Operations)の施育霖氏に、TFACTの著作権保護活動についてご講演いただきました。

 引き続き、保護智慧財産権警察(IPR警察)大隊の副大隊長の施秀宣氏より、IPR警察の組織をご紹介いただき、小隊長の陳揚宗氏には、捜査についてご紹介いただきました。

また、台湾地方検察署からは、台湾における日本コンテンツの著作権保護対策について、主任検察官の張紹斌氏よりご講演いただきました。

 後半には、台湾のライセンシー企業3社(得利影視股份有限公司、恆星國際有限公司、昇龍數位科技股份有限公司)に、それぞれの会社の概要や台湾市場などについてご紹介いただきました。

 会場には50人を超える受講者が集まり、熱心に耳を傾けました。セミナー後に行われた懇談会では、登壇者と参加者が吊刺交換や情報交換などを行い、活発な交流が行われました。

【参考】
 ■台湾・日本コンテンツの海賊版販売店を一斉取締り(2012/3/6)
  https://coda-cj.jp/news/596

台湾地方検察署 主任検察官(Chief Prosecutor) 張紹斌氏
保護智慧財産權警察大隊(IPR 警察)の副大隊長(Deputy Commander)施秀宣氏
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