一般社団法人コンテンツ海外流通促進機構(CODA)は、台北市内の電気街に所在する商業ビル「光華商場」における日本コンテンツ専門の海賊版販売店の摘発について、2012年12月21日、台湾警察を指揮監督する行政機関「内政部警政署」を訪問し、感謝状の贈呈を行いました。
本事件は、台湾における海賊版販売のシンボルタワーと呼ばれている「光華商場」において、日本コンテンツを専門で販売していた海賊版販売店2店舗を、2012年11月8日、台湾の保護智慧財産権警察(IPR警察)大隊が摘発したものです。
CODAでは、2005年より台湾における日本コンテンツの海賊版対策を行っていましたが、ここ数年、日本コンテンツを専門に販売する店舗の増加が顕著になるようになりました。そこで、2011年11月よりIPR警察に要請し、日本コンテンツ専門の海賊版販売店の取締りをスタートするなどさらに積極的な対策を行う中で、2012年11月、「光華商場」の取締りが行われ、台湾における日本コンテンツの海賊版はついに一掃されました。この成果の重要性に鑑み、CODAでは、IPR警察等の執行機関を監督する機関である内政部警政署に感謝状を贈呈することにしました。
当日は、CODA専務理事の後藤健郎(写真左)が内政部警政署を訪問し、内政部警政署主任秘書の陳國恩氏(写真右)へ感謝状を贈呈しました。後藤専務理事は、「今回の摘発により台湾内の日本コンテンツの海賊版販売店が一掃された。これはIPR警察の絶え間ない努力のたまものである」と述べ、感謝の意を表しました。一方、感謝状を受け取った陳主任秘書は、「光華商場の摘発は大成功した。しかしながら、台湾における著作権侵害の問題はまだまだ存在する。今後も引き続き監視の目を緩めず、市場が正常化することを期待する」と述べ、継続的な著作権保護活動の実施に理解を示しました。
CODAでは引き続き、効果的な取締りをIPR警察とともに実施していきます。
なお、この一連の摘発に関する活動は、経済産業省委託事業の一環として行われました。