2025年10月16日から3日間、中国山東省青島市の青島国際コンベンションセンターで国家版権局が主催する「第10回中国国際著作権博覧会」が開催され、CODAはブースを出展して参加しました。
 中国国際著作権博覧会は、著作権産業の発展と国内外の著作権交流促進を目的に、2008年から中国各都市で開催されている国家級の著作権関連の総合イベントです。これまでに北京市、広州市、蘇州市、杭州市、成都市などで開催されており、今回の青島市が第10回目となります。 
 博覧会では、中国各省の著作権行政機関・企業・著作権関連団体などの展示ブースが設けられ、著作権産業の振興を目的に、事業紹介や国際的な取引・協力の機会が提供されています。また、同時開催の「2025年国際著作権フォーラム」では、シンポジウムやパネルディスカッションなどが多数開かれるなど、著作権の有効活用促進や国際的な著作権に関する交流を推進する重要なプラットフォームとなっています。
 今回の博覧会は、「デジタル知能が導く未来 著作権の革新と発展」をテーマに掲げ、国内外から数多くの企業・団体が出展し、会場は大勢の来場者で賑わいました。

CODAのブースでは、著作権保護における海賊版対策と国際的な連携強化をテーマに展示を行いました。ブースでは、CODAの各種事業の沿革紹介、中国との近年の連携や協力関係に関する展示のほか、中国語版の「STOP!海賊版」ポスターや会員社提供による日本アニメのポスター展示、啓発動画「Copyright with Bun-chan」の中国語字幕版動画の上映、さらに著作権保護のメッセージを記したエコバッグの配布などを行い、多くの来場者に関心を寄せていただきました。


近年、日本発のコンテンツIPは世界的に注目を集めており、中国においてもその人気は一層高まっています。今回の出展では、来場者から日本コンテンツに対する強い関心と支持が伺えました。また、中国をはじめ世界各国の企業・団体と著作権保護のあり方について意見や情報を共有する、極めて有意義な機会となりました。
なお、この活動は、経済産業省受託事業の一環として行われました。

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CODAについて
CODA(一般社団法人コンテンツ海外流通促進機構)は、2002年に日本コンテンツの海外展開の促進と海賊版対策を目的として、経済産業省と文化庁の呼びかけで設立されました。音楽、映画、アニメ、放送番組、ゲーム、出版などの日本が誇るコンテンツは、日本の国際プレゼンス向上や経済成長の一翼を担っています。デジタル技術の普及が進む今日、巧妙化する著作権侵害から日本のコンテンツ産業を守り、その発展を図ることが一層重要になっています。その中でCODAは、国内外の関係政府機関、団体、企業と叡知を結集し、権利侵害への直接的、間接的な対策や広報啓発活動などに取り組むことで、オンラインを含めた海賊版の抑止や摘発に貢献しています。具体的な事業内容はhttps://coda-cj.jp/activity/から。