一般社団法人コンテンツ海外流通促進機構(CODA・桐畑敏春代表理事((株)ポニーキャニオン 取締役相談役))に入った情報によると、香港の知的財産に関する捜査機関である香港税関は、2015年8月31日、CODAの要請に基づき、 海賊版販売サイトを運営していた中国人の男性(38歳)を逮捕しました。
この男性はWebサイトを米国で登録し、サーバーを香港に設置、販売価格は台湾ドル(NT$)で表記するなど、摘発を逃れようとさまざまな工作を行い、、香港、台湾、オーストラリア、カナダ、アメリカ、マレーシア、シンガポール、マカオ、タイ、日本など世界各国の中国人を対象に海賊版を販売していたことが明らかになっています。
逮捕同日に行われた家宅捜索では、香港九龍の観塘区(Kwun Tong District)に所在する海賊版倉庫から、海賊版3,100枚、パソコン4台などが押収されました。押収された海賊版は精巧な作りである一方、1セットあたり20~40香港ドル(約300~600円)と安価で販売されていました。日本コンテンツのほか、米国、韓国、香港などの海賊版も確認されています。
香港税関によると、この海賊版販売サイトが運営された9カ月の間で、男性は450,000香港ドル(約700万円)を売り上げたとみて調べを進めています。
香港税関は、翌2日に記者発表を行い、テレビ局を含む11の地元メディアが事件を報道しています。
なお、この取締りは、経済産業省委託事業の一環として行われました。
【参考】
・香港政府広報(広東語)