著作権侵害 台湾:ISDに違法に放送番組を提供していた「盗録機房」運営者2名を逮捕

 CODAに入った情報によると、台湾、保二総隊刑事警察大隊(偵査第二隊)、刑事局電信偵査大隊(第二隊)は、8月27日、桃園市、及び臺中市にて、ISD(不正ストリーミング視聴機器)向けに台湾や日本の放送番組の放送信号を違法に提供していた「盗録機房」の拠点を家宅捜索し、容疑者2名を逮捕、同日記者発表を行いました。

 捜索では、ホストコンピュータ5台、信号交換器24台、ルーター7台、ネットワークサーバー4台、信号増幅器8台、セットトップボックス362台、アクセサリー1,202個、などが押収されました。

 容疑者らは、合法セットトップボックスを介して放送信号を傍受したうえで、コンテンツを海外のサーバーにアップロードし、違法アプリやISDをとおして、ユーザーにこれらコンテンツを視聴させていました。

 警察では、侵害の市場規模を、約1億台湾ドル(約3億9,400万円)以上と推計していますが、現地の報道によれば、100億台湾ドル(約394憶円)以上に上る可能性もあるとのことです。

 CODAでは今回の摘発に関連し、捜査機関からの依頼を受け、会員社の協力により日本の放送番組の権利侵害を確認しています。

 台湾では、これまでもたびたびISD販売者らの摘発が行われてきましたが、ISDに放送番組を提供する「盗録機房」運営者が逮捕されたのは今回が初めてです。CODAはこれからも現地捜査機関と協力して、台湾における放送番組や映画の侵害に対するエンフォースメントを強化し、著作権保護のための取り組みを継続してまいります。

記者発表の様子
記者発表の様子
家宅捜査の様子
家宅捜査の様子
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