2025年3月21日、2024年末に開催された「10代のデジタルエチケット CREATIVE AWARD 2024」において、特別賞などを受賞した生徒11名による東映東京撮影所見学ツアーを実施しました。
本ツアーは、CODA会員社である東映株式会社の協力のもと、AWARD特別賞(スポンサー賞)の受賞者特典として実施されたもので、さらに一次選考通過者以上の希望者にも特別に参加の機会が提供されました。本ツアーは、AWARDへの参加を通じて作品制作に取り組んだ生徒たちが、数々の名作映画・ドラマを制作する東映東京撮影所を訪れ、プロフェッショナルな映像制作の現場を体験することで、コンテンツの権利の重要性を改めて認識していただくことを目的としています。

当日は、まずスクリーニングルーム(試写室)にて、撮影所所長の木次谷良助氏より歓迎のごあいさつをいただき、木次谷所長から特別賞を受賞した新潟県立高田高等学校の井口慶香さんにトロフィーが授与されました。
続いて、撮影所の歴史や概要について紹介映像を交えてご説明いただきました。参加した生徒たちは熱心に耳を傾けながら、「色々な部署がコミュニケーションを取りながら理想のチームにするには何が大切か?」、「AIの発達により映像制作が手軽になる中、多くの人が時間をかけて作る映像の価値とは?」などの質問を寄せ、多くのスタッフが関わる撮影所の運営について積極的に理解を深めていました。
続いて、デジタルセンター内にあるオフライン編集(仮編集)室、サウンド編集室、MA(音調整)室、グレーディング(色彩補正)室、オンライン編集(本編集)室、フォーリー(効果音)室、シアター、といった設備を巡りながら、実際の映画やドラマの制作に関わるさまざまな技術工程をご案内いただきました。
さらに、CG / VFXなどの最新鋭のデジタル映像技術を駆使するバーチャルスタジオや、モーションキャプチャーなどの新しい表現方法の研究・開発を行う東映ツークン研究所を見学させていただきました。クリエイティブ領域に強い関心を持つ生徒たちは目を輝かせながら最先端の技術に触れ、大きな感銘を受けていました。
今回の見学ツアーを通じて、生徒たちは数多くのクリエイターやスタッフの方々が、多大な時間、費用、研究・開発、そして情熱を注いでコンテンツ制作に取り組んでいることを肌で感じることができました。
本ツアーが、AWARDに参加した生徒たちにとってコンテンツ産業やクリエイターの権利の重要性への理解をさらに深める機会となったことを期待します。



■参考リリース:「10代のデジタルエチケット CREATIVE AWARD 2024」グランプリが決定!
https://coda-cj.jp/news/2202/
■「10代のデジタルエチケット CREATIVE AWARD 2024」
特設サイト:https://digital-etiquette-japan.go.jp/award2024/
■「10代のデジタルエチケット」プログラム
特設サイト:https://digital-etiquette-japan.go.jp/
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CODAについて
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