2025年9月17日、韓国著作権海外振興機構(COA)およびCOA会員社メンバー23名が来訪し、CODAおよびCODA会員社メンバー21名と交流プログラムを実施しました。
本プログラムは、2023年11月に続き2回目の開催となり、国境を越えて拡大を続けるオンライン侵害に対し、日韓両国の連携を一層強化することを目的としています。
COAは、韓国著作物の海外流通促進と著作権保護を目的に、放送局、音楽団体、インターネット事業者、ウェブトゥーン製作会社など、韓流コンテンツを代表するコンテンツホルダーが一堂に会し、2017年3月に設立された団体です。今回のワークショップおよび交流会には、COA会員社から韓国の主要放送局と出版社より18社、CODA会員社からも主要放送局社と出版社より13社が集い実施されました。

昨今、グローバルに深刻化する著作権侵害を背景に、侵害手口の多様化・複雑化も進んでおり、権利者は継続的に協力的な議論を重ね、適切な対応について共通認識を得る必要があります。さらに、侵害対策の実効性を強化するためには、国際連携の一環として、国境を越えて多くの権利者が共同で取り組むことが重要です。
今回のワークショップおよび交流会は、第1回目に引き続き、海賊版サイトや違法アップロードへの効果的な対策を模索するとともに、両団体メンバー間の連携方法を検討し、海外における実践的な対応策を共有・強化する場として実施されました。
交流プログラムは、開会のセレモニーとして、CODAの後藤代表理事による歓迎スピーチでスタートしました。続いてCOAのHan Kyoo Jo氏(President)、Sang Hyeok Im氏(Auditor)から開催の祝辞をいただきました。
続くワークショップは放送局と出版社に分かれてセクションを実施しました。各セクションでは、日韓それぞれの企業が自社で実施する著作権侵害への対応などについてプレゼンテーションを行い、その後、活発なディスカッションや質疑応答が交わされました。


本交流プログラムを通じ、日韓両国の権利者が直面する課題を共有し、相互理解を深めるとともに、国境を越えた協力の重要性を改めて確認するものとなりました。
CODAは今後もCOAとの連携を一層強化し、国際的な著作権保護に向けた取り組みを継続的に推進してまいります。
なお、この活動は経済産業省受託事業の一環として行われました。
■参考リリース:CODAと韓国COAの会員社による交流プログラムを開催(2023.11)
https://coda-cj.jp/news/1754/
■韓国著作権海外振興機構(COA)ホームページ
http://coa4kcontent.or.kr/
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CODAについて
CODA(一般社団法人コンテンツ海外流通促進機構)は、2002年に日本コンテンツの海外展開の促進と海賊版対策を目的として、経済産業省と文化庁の呼びかけで設立されました。音楽、映画、アニメ、放送番組、ゲーム、出版などの日本が誇るコンテンツは、日本の国際プレゼンス向上や経済成長の一翼を担っています。デジタル技術の普及が進む今日、巧妙化する著作権侵害から日本のコンテンツ産業を守り、その発展を図ることが一層重要になっています。その中でCODAは、国内外の関係政府機関、団体、企業と叡知を結集し、権利侵害への直接的、間接的な対策や広報啓発活動などに取り組むことで、オンラインを含めた海賊版の抑止や摘発に貢献しています。具体的な事業内容はhttps://coda-cj.jp/activity/から。