2015年7月1日、CODAは韓国ソウル市を訪問し、韓国でインターネット上の権利保護活動を行う韓国著作権団体連合会(KOFOCO)との定例会議を行いました。
CODAとKOFOCOは、2011年11月に両国間の知的財産権保護・強化に向けた覚書を締結し、以来、日本と韓国で交互に定例会議を開催おり、今回の会議は、2月末にKOFOCO側が東京を訪問して以来、約4か月ぶりです。
今回、KOFOCOからは、政府から受託して実施しているという「韓国・違法コピー流通実態調査」の最新版の結果報告や、侵害サイトに対するフィルタリング対策の実施状況、実験的にスタートしたという正規販売店を認定する「グリーンストアプロジェクト」のほか、最新の権利侵害事例やその対策などの説明がなされました。
またCODAからは、侵害行為者や侵害物に対する「直接対策」に並行して力を入れている「周辺対策」についての現状の説明を行いました。著作権侵害がインターネットを通じて行われるようになった現在では、KOFOCOもまさに現在CODAと同様の問題に直面しており、その対策や具体的問題点についてCODAの経験に基づくアドバイスが求められるなど活発な情報交換がなされました。
制度や環境等の違いはあるものの、共通の問題や調査手法、新しい試みなどについては、今後も活発な意見交換と情報共有を継続することで双方が合意しました。また、CODAより、これら定例会議をまとめた「年次レポート」の作成を提案し、KOFOCOも前向きに検討するとして会議を終了しました。