広報啓発 タイ「出版業界著作権保護フォーラム」を開催

 2015年10月27日、CODAは「日泰出版業界著作権保護フォーラム」を、タイ知的財産局(DIP:Department of Intellectual Property)の協力により、文化庁受託事業として開催しました。このフォーラムは、タイ出版社・書籍販売業者協会(PUBAT:The Publishers & Booksellers Association of Thailand)が主催する「第43回ナショナル・ブックフェア&バンコク・インターナショナル・ブックフェア2015」内で実施したものです。
 フォーラムでは、「書籍の未来を守る著作権の役割」をテーマに、①著作権保護と管理に対する知識を広めることと理解を深めること、②著作権産業に関わる人々の意識啓発を向上させること、③知識・意見・経験等の情報交換を目的に開催され、100人を超える作家、出版社、書店、eコマースなどの著作権産業に関わる方々が参加しました。 当日は、CODA事務局の渡部と、タイの知的財産局著作権課長Kajit Sukhum氏がそれぞれ開会のあいさつを行いました。
 第一部では、日本側から集英社 編集総務部 知的財産課の伊東 敦氏、タイ側からASEAN最大のE-BookストアであるOokBee(ウークビー)社のPolapat Udomphol氏より、それぞれ各国の出版業界での著作権侵害と保護対策の現状について講演が行われました。
 第二部では、タイ有数のICT企業であるARIP(アリップ)社の創始者Pathom Indarodom氏をモデレーターに迎え、伊東氏とPolapat氏をスピーカーに、オンライン上における出版業界の振興と今後の協力に関してのパネルディスカッションが行われました。
 最後に行われた質疑応答では、参加者から2国間の官民による協力の更なる強化の要請やタイにおける若年層への意識啓発の方策などについて熱い声が聞かれました。

タイ知的財産局(DIP)
タイ出版社・書籍販売業者協会(PUBAT)

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