著作権侵害 福岡県警:上海市の販売店から入手した海賊版転売で逮捕者

 一般社団法人コンテンツ海外流通促進機構(CODA・桐畑敏春代表理事、株式会社ポニーキャニオン 取締役相談役)に入った情報によると、福岡県警・静岡県警・佐賀県警・長崎県警・熊本県警・大分県警・宮崎県警・鹿児島県警の合同捜査本部は、オークションサイトを悪用し日本ドラマなどの海賊版を販売した中国人3人、日本人4人の男女7人を著作権法違反などの疑いで逮捕しました。
 2015年5月28日~11月4日にかけて逮捕されたのは、会社員男性A(35歳・中国籍)、無職女性B(32歳・中国籍)、飲食店従業員男性C(25歳・中国籍)、会社員男性D(29歳)、会社員男性E(34歳)、会社員男性F(51歳)、無職男性G(42歳)の7人です。

 警察の調べによると、日本在住の男性E、F、Gらがオークションサイトを悪用して海賊版を出品し、商品が落札されると、中国在住のAが上海市に所在する店舗で海賊版を仕入れ日本の購入者へ直接郵送する方法で海賊版を販売していました。また、女性Bは、男性Aに依頼されて銀行口座の調達を担当しており、男性C、Dは、他人に譲渡する目的で口座を開設したなどの疑いが持たれています。

 CODAは、中国・上海の行政組織「上海市文化市場行政執法総隊」と協力し、2011年から、日本の放送番組、映画、ドラマ、アニメなどを取り扱う「日本人向け海賊版販売専門店」に対する取り締まりを繰り返し実施しています。今回、男性Aが海賊版を入手していたとみられる店舗には、2011年11月から現在までに計20回にわたる取締りを行い、累計61,000元(約118万円)の罰金が科されています。しかし、この店舗を含む複数の店舗は、一定期間の閉鎖を経て営業再開を繰り返しており、問題の解決は困難を極めています。

 購入者が限定的であるとされる店舗における海賊版の販売であっても、製造された海賊版は、オンラインを通じて世界中に拡散されます。
 CODAは、これら悪質な店舗の根絶に向けて、日本の警察、上海市文化市場執法総隊との連携を強化し、著作権侵害対策を進めてまいります。

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