CODAに入った情報によると、台湾、台中地方検察署、電信偵査大隊(第二隊)、保二総隊刑事警察大隊(偵査第二隊)は、今年8月以降、新北市、桃園市、台中市、苗栗県などで、ISD(不正ストリーミング視聴機器)向けに放送番組の信号を違法に提供する、いわゆる「盗録機房」、盗録機房の設置や機器の保守拠点、および盗録機房より違法に放送番組の提供を受けていたISD「QBTV」の販売業者、製造工場、営業拠点など計14ヵ所を捜査し、容疑者6名を逮捕しました。これを受けて、11月4日に刑事警察局電信偵査大隊は、本件事件に関する記者発表を行いました。
逮捕の際に行われた「QBTV」関連拠点の捜索では、ISD200台、説明書、販売記録、ホストコンピュータ、携帯電話、インターネット磁気記録などが押収され、記録より、既に2,667台のISDが販売済みであったことが確認されました。警察は、本件事件の被害額について、かなりの高額に上るものと推定しています。
今回の事件を受け、警察は、あらためてISDの利用が違法事業者の侵害行為を助長するだけでなく、権利者に損害を与えること、また、安易な視聴がセキュリティ上の危険をもたらすことについて、注意喚起しています。
CODAでは今回の摘発に関連し、捜査機関からの依頼を受け、会員社の協力により日本の放送番組の権利侵害を確認しています。 CODAはこれからも現地捜査機関と協力して、台湾における放送番組や映画の侵害に対するエンフォースメントを強化し、著作権保護のための取り組みを継続してまいります。