2024年10月28日、CODAは大分県立芸術文化短期大学を訪問し、同大学情報コミュニケーション学科野田研究室のゼミに参加し、野田佳邦准教授とゼミの学生19名(1年生、2年生)と交流会を開催しました。
CODAと大分県立芸術文化短期大学は、2023年2月より知的財産保護のための産学連携「デジタルコンテンツ保護プロジェクト」を実施しています。学生が自主的にパトロールして収集した違法アップロードの情報などをCODAに提供いただき、集まった情報をCODAの海賊版対策ならびにCODA会員社による違法アップロードへの削除申請などに活用するほか、大学とCODAとの情報交換を行うことで、今後の海賊版対策や教育・啓発の在り方を模索するなど、効果的かつ実効性のある産学の連携を深めています。
今回の訪問は、(株)トムス・エンタテインメント知財管理部の佐藤定央氏に同行いただき、コンテンツの権利者の立場から日頃の学生の活動へのフィードバックを行うことで、現場のリアルなコンテンツ保護と正規流通促進への理解を深める機会を実現しました。
当日は、佐藤氏より (株)トムス・エンタテインメントにおける侵害対策業務として、違法動画への対応や各国の違法アップロード状況の分析を共有いただき、違法アップロードを防止するためにネットリテラシーを高める想像力の重要性についてご講義いただきました。
また、CODA削除センター責任者の三上和美より、ゼミの新入生に向けて改めて「デジタルコンテンツ保護プロジェクト」の趣旨や意義、そして違法アップロードの検出時の注意事項などについて説明を行いました。
その後の交流会では、学生たちが普段から使用しているSNS上におけるネットリテラシーや違法アップロードの現状など、若年層の視点からの知的財産保護に対する問題意識が共有されました。また佐藤氏からは、侵害対策における観点にとどまらず、コンテンツ制作の知見などをお話しいただき、学生にとってコンテンツ産業への理解を深める機会となりました。
CODAは引き続き、知的財産保護のための産学連携による本プロジェクトの効果的な実施を促進し、知的財産保護と普及啓発活動に取り組んでまいります。
■参考リリース:大分県立芸術文化短期大学と産学連携「デジタルコンテンツ保護プロジェクト」を開始
https://coda-cj.jp/news/1347/
———————————————–
CODAについて
CODA(一般社団法人コンテンツ海外流通促進機構)は、2002年に日本コンテンツの海外展開の促進と海賊版対策を目的として、経済産業省と文化庁の呼びかけで設立されました。音楽、映画、アニメ、放送番組、ゲーム、出版などの日本が誇るコンテンツは、日本の国際プレゼンス向上や経済成長の一翼を担っています。デジタル技術の普及が進む今日、巧妙化する著作権侵害から日本のコンテンツ産業を守り、その発展を図ることが一層重要になっています。その中でCODAは、国内外の関係政府機関、団体、企業と叡知を結集し、権利侵害への直接的、間接的な対策や広報啓発活動などに取り組むことで、オンラインを含めた海賊版の抑止や摘発に貢献しています。具体的な事業内容はhttps://coda-cj.jp/activity/から。