著作権侵害 台湾:違法ストリーミング視聴機器「全球電視盒」(GLOBAL TV)を刑事摘発、運営者など7名を逮捕

 CODAに入った情報によると、台湾桃園地方検察署、電信偵査大隊(第二隊)、保二総隊刑事警察大隊(偵査第二隊)は、2022年7月中旬、台湾桃園地域で、ISD(不正ストリーミング視聴機器)「GLOBAL TV」向けに放送番組の信号を違法に提供する拠点である「盗録機房」や機器の保守拠点を摘発し、第一容疑者を逮捕しました。さらに11 月 9 日、捜査チームがISD「GLOBAL TV」の販売業者、営業拠点などを捜査し、容疑者6名を逮捕しました。これを受けて、12月2日14時に、刑事警察局電信偵査大隊は、本件事件に関するオンライン記者発表を行いました。

 逮捕の際に行われた「GLOBAL TV」関連拠点の捜索では、ISD312台、梱包箱、広告チラシ、リモコン、ラベルなどが押収され、記録により、既に5,000台のISDが販売済みであったことが確認されました。警察は、本件事件の被害額は200万台湾ドル(約880万円)を超えるものと推定されています。

 今回の事件を受け、警察は改めてISDの利用が違法事業者の侵害行為を助長するだけでなく、権利者に損害を与えることについて、注意喚起しています。

 CODAでは今回の摘発に関連し、捜査機関からの依頼を受け、会員社の協力により日本の放送番組の権利侵害を確認しています。CODAは、これからも現地捜査機関と密接に協力し、台湾における日本製コンテンツの保護のための取り組みを継続してまいります。

記者発表の様子(電信偵査大隊游文勝副大隊長)
押収されたISDほかの機器類

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