2023年10月12日から4日間、アメリカ・ニューヨークのジャビッツ・センターで開催された「ニューヨーク・コミコン:New York Comic Con(NYCC)2023」に、CODAが事務局を務める「マンガ・アニメ海賊版対策協議会」(※1)による、普及啓発プロジェクト「Manga-Anime Guardians」(M.A.G)が出展参加しました。
NYCCは、2006年より毎年開催されているアメリカ最大規模のポップカルチャーイベントです。パネルと呼ばれる発表会では、コミック、グラフィック小説、ゲーム、アニメ、映画、TV番組等のさまざまなテーマの発表が行われます。毎年25万人以上のポップカルチャーファンが世界各国から来場しており、今回の「NYCC2023」も数多くの人々が訪れ大盛況となりました。
M.A.Gが出展したブースでは、コロナ禍の巣ごもり需要の影響により被害拡大が深刻化する海賊版問題をテーマとして、海外のコンテンツファンに向けて「STOP!海賊版」のメッセージを広く伝えることを目的に展示を行いました。
出展では、それぞれ英語版による「STOP!海賊版」ポスター展示、ケロロ軍曹等が登場する「STOP!海賊版」オリジナル漫画パネル展示および小冊子の配布、「STOP!海賊版」オリジナル漫画のパラパラ漫画動画の公開、アニメ「僕のヒーローアカデミア」の主人公デクの等身大パネル展示、一般社団法人ABJ(※2)制作による「漫画xVaundy『ありがとう』」動画公開などを行いました。多くの来場者にM.A.Gブースを訪れていただき、アメリカをはじめ世界各国のコンテンツファンからの日本コンテンツに対する熱意や期待の高さを再認識しました。
来場者からはNYCCで普及啓発に関するブースは初めて見たという声が寄せられ、海外のクリエイターたちからはM.A.Gの地道な活動を感謝されたり、「STOP!海賊版」のスローガンを一緒に呼びかけてくれるなど、世界各国のコンテンツファンと「STOP!海賊版」の認識を共有する大変貴重な交流機会となりました。
M.A.Gプロジェクトは、海賊版を市場から排除することで、正規のコンテンツに対価が支払われ、新たな作品創造へと繋がる好環境を整備するための普及啓発をプロジェクトの柱としています。たくさんのファンの方が正しくコンテンツを楽しむことで、マンガ・アニメはさらに進化していく、そのことをより多くの方に認識していただきたいと考えています。そして、ファンのもとへ正規コンテンツが届くことにより、海賊版の需要が減退し、健全な正規流通促進が醸成されることを期待して活動してまいります。
なお、今回の普及啓発活動は、経済産業省からの委託事業の一環として実施したものです。
※1:「マンガ・アニメ海賊版対策協議会」は、国内外のマンガ・アニメ産業における海賊版対策を目的に、2013年7月、経済産業省の呼びかけに賛同した民間企業が集まり、業界の垣根を超えて発足したものであり、一般社団法人コンテンツ海外流通促進機構(CODA)が事務局を務めています。日本が誇るマンガ・アニメを全世界で守り、さらなる良質な作品を生むためのプロジェクト「Manga-Anime Guardians Project」(MAGP)を発足し、数多くの普及啓発活動を実施しています。
実施主体:経済産業省、一般社団法人コンテンツ海外流通促進機構(CODA)
委員企業・団体:株式会社アニプレックス/株式会社KADOKAWA/株式会社グッドスマイルカンパニー/株式会社白泉社/株式会社講談社/株式会社集英社/株式会社小学館/株式会社小学館集英社プロダクション/シンエイ動画株式会社/株式会社スタジオジブリ/株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメント/株式会社手塚プロダクション/東映アニメーション株式会社/株式会社トムス・エンタテインメント/一般社団法人日本電子書籍出版社協会/株式会社バンダイナムコフィルムワークス/株式会社ブシロード/株式会社プロダクション・アイジー/一般社団法人日本動画協会
※2:一般社団法人 ABJ
URL:https://www.abj.or.jp/
出版物の海賊版対策の中核として出版界、通信・IT業界横断的に2020年7月1日(水)に設立された団体です。電子書籍の正規配信サービスであることを示す「ABJマーク」交付・管理や、違法サイトに関する情報の収集及びその利活用、違法サイト閲覧の防止に関する啓発等を実施しています。
■「STOP!海賊版」オリジナル漫画
https://coda-cj.jp/enlightenment/manga/
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CODAについて
CODA(一般社団法人コンテンツ海外流通促進機構)は、2002年に日本コンテンツの海外展開の促進と海賊版対策を目的として、経済産業省と文化庁の呼びかけで設立されました。音楽、映画、アニメ、放送番組、ゲーム、出版などの日本が誇るコンテンツは、日本の国際プレゼンス向上や経済成長の一翼を担っています。デジタル技術の普及が進む今日、巧妙化する著作権侵害から日本のコンテンツ産業を守り、その発展を図ることが一層重要になっています。その中でCODAは、国内外の関係政府機関、団体、企業と叡知を結集し、権利侵害への直接的、間接的な対策や広報啓発活動などに取り組むことで、オンラインを含めた海賊版の抑止や摘発に貢献しています。具体的な事業内容はhttps://coda-cj.jp/activity/から