お知らせ調査・研究 インド・ムンバイ視察を実施

 2024年4月19日~21日の3日間、CODAはJETROの協力を受け、CODA会員社らと共にインド・ムンバイへの視察を実施しました。
 これは、2024年1月に開催したCODAの法制度委員会において、JETROから「インドにおける日本コンテンツ人気の高まりと今後の展望」と題してご講演いただいた際、会員社から多くの反響があったことから、現地視察の希望者を募集し6社9名の参加により実現したものです。視察にはCODAやJETROスタッフも参加しました。

 ムンバイは、インドの映画産業ボリウッドをはじめとしたインドのエンタテイメントの中心地であり、アニメーションのスタジオも数多く所在するなど、インドコンテンツ流通の要となる都市です。
 コミックや映画などをテーマとした展示会「コミコン」は、デリーやハイデラバードなどインドの複数の都市で毎年開催されていますが、今回はムンバイで開催された「ムンバイ・コミコン:Mumbai Comic Con 2024」を視察することができました。コミコン会場は、あらゆる場所に日本のアニメが溢れ、熱狂的なファンが数多く詰め掛けていました。

ムンバイ・コミコンの様子①
ムンバイ・コミコンの様子②
ムンバイ・コミコンの様子③
ムンバイ・コミコンの様子④

 一方、コミコン会場および、ムンバイ市内のモールにおいては、正規コンテンツの販売もあるものの、その数がかなり少ないことから模倣品と思われるコンテンツの販売も数多く確認されました。

 同日に実施したファンとの交流会では、現地に住む日本アニメのファン7名が参加くださり、その魅力について熱心に語っていただきました。また、海賊版サイトや模倣品の対策の必要性については重々理解を示された上で、「正規コンテンツをもっと届けてほしい。インドにはコンテンツを応援したい人も多い」との声も多く聞かれ、正規流通促進の重要性に関する貴重な情報を得ました。

日本アニメファンとの交流会の様子
ご参加いただいたファンの皆さん

 そのほか、現地の企業への訪問としてアニメの配信事業社CrunchyrollのムンバイオフィスやアニメポータルサイトのAnimationXpressを訪れ、インド市場の可能性や正規ビジネスの現状、侵害の状況やその対応についてお話を伺いました。インドでは人口の多くが若年層であり、若い人達の間では日本のアニメに興味を持つことに憧れる雰囲気があること、市場は大きく拡大することが期待されていることなどが紹介されました。参加した日本側の企業からも多くの質問が出て、活発な意見交換の機会となりました。

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CODAについて
CODA(一般社団法人コンテンツ海外流通促進機構)は、2002年に日本コンテンツの海外展開の促進と海賊版対策を目的として、経済産業省と文化庁の呼びかけで設立されました。音楽、映画、アニメ、放送番組、ゲーム、出版などの日本が誇るコンテンツは、日本の国際プレゼンス向上や経済成長の一翼を担っています。デジタル技術の普及が進む今日、巧妙化する著作権侵害から日本のコンテンツ産業を守り、その発展を図ることが一層重要になっています。その中でCODAは、国内外の関係政府機関、団体、企業と叡知を結集し、権利侵害への直接的、間接的な対策や広報啓発活動などに取り組むことで、オンラインを含めた海賊版の抑止や摘発に貢献しています。具体的な事業内容はhttps://coda-cj.jp/activity/から。

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