2024年11月13日、韓国著作権海外振興機構(COA)主催の「2024国際海賊版対策セミナー(2024 International Seminar in Response to Global Piracy)」が韓国・ソウルのCOEXにて開催され、COAからの招聘に従いCODAも参加しました。なお、COAは2017年の発足時よりこうした国際セミナーを開催しており、CODAは毎回これに参加しています。
「2024国際海賊版対策セミナー」は、世界各国のコンテンツと著作権分野における専門家が一堂に会し、実績や見識を共有して海賊版対策の実質的な解決に向けた共通認識を得ることを目的としています。昨今、国境を越えグローバルに深刻化する著作権侵害問題を背景に、各国の権利者は協力的な議論を行い、適切な対応についての総意を持つ必要があります。本セミナーでは、「オンライン著作権侵害の多様性とその対策」をテーマに、ブラジル司法公安省サイバー作戦研究所所長Alesandro Barreto氏と韓国Shin&Kim弁護士事務所パートナー/COA監査役Sang Hyeok Im氏による基調講演に続き、韓国、日本、アメリカ、ブラジル、ベトナムからの登壇者による6つの講演が行われました。各講演後の質疑応答では、活発な意見交換が行われました。
CODAからは、伊奈正晴エンフォースメント担当部長が講演し、「CODAの最近の海賊版対策と海外取締機関との連携」と題して、CODAが2021年より取り組んでいる国際執行プロジェクト(CBEP)の成果を中心に、デジタル・オンライン時代における海賊版対策の問題や課題、官民連携および国際連携の重要性などについて幅広くプレゼンテーションを行いました。
本セミナーには、韓国からセミナーを主催するCOAのHan Kyoo Jo氏およびSang Hyeok Im氏、米国からモーション・ピクチャー・アソシエーション(MPA)のMichael Schlesinger氏、日本から株式会社集英社/一般社団法人ABJの伊東敦氏、ブラジルからブラジル司法公安省サイバー作戦研究所所長のAlesandro Barreto氏、IP HouseのEdson Taro Nakajima氏など、海賊版対策においてCODAとの関係の深い方々も多く登壇され、今後の一層の関係構築と連携強化に向けた有意義な機会となりました。
■著作権海外振興機構(COA)ホームページ
https://coa4kcontent.or.kr/
■参考リリース:知的財産権保護機関、韓国COAとブラジルLtahubがCODAに来訪
https://coda-cj.jp/news/1630/
■参考リリース:CODAと韓国COAの会員社による交流プログラムを開催
https://coda-cj.jp/news/1754/
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CODAについて
CODA(一般社団法人コンテンツ海外流通促進機構)は、2002年に日本コンテンツの海外展開の促進と海賊版対策を目的として、経済産業省と文化庁の呼びかけで設立されました。音楽、映画、アニメ、放送番組、ゲーム、出版などの日本が誇るコンテンツは、日本の国際プレゼンス向上や経済成長の一翼を担っています。デジタル技術の普及が進む今日、巧妙化する著作権侵害から日本のコンテンツ産業を守り、その発展を図ることが一層重要になっています。その中でCODAは、国内外の関係政府機関、団体、企業と叡知を結集し、権利侵害への直接的、間接的な対策や広報啓発活動などに取り組むことで、オンラインを含めた海賊版の抑止や摘発に貢献しています。具体的な事業内容はhttps://coda-cj.jp/activity/から。