ブラジル現地時間2024年12月4日、CODAはブラジル・サンパウロ州において、日本アニメの悪質な海賊版サイトの運営者に対するノック&トーク(直接交渉)を実施し、計15サイトの閉鎖を確認しました。
これら15サイトは、以前からその被害拡大が問題視されている「海外発海外向け」の日本コンテンツの海賊版サイトです。日本IPからのアクセスをブロックして日本の権利者に侵害が発見されないような地域視聴制限措置(ジオブロッキング)を施し、日本アニメに現地語であるポルトガル語の字幕を付けてブラジル視聴者向けに公開し、それぞれ広告収益を得ていました。
今回のブラジルにおけるノック&トークは、東映アニメーション株式会社、東宝株式会社、株式会社バンダイナムコフィルムワークスの3社の意向をCODAが確認して実施されました。
閉鎖が確認されたのは、ブラジルにおける日本アニメの海賊版サイトとして第3位のアクセス数であったbakashi.tvをはじめ、その関連サイト計15サイトです。
これら15サイトの直近3カ月(2024年8月~10月)の月間平均アクセス数は約795万に上ります(※)。また、CODAはこれら15サイト全てのドメインの任意提出(譲渡)を受けており、現在、これらサイトへのアクセスは、CODAが開設した閉鎖を通知するページへ自動的に誘導されるか、またはアクセス不可となっています。
近年、中南米地域において、日本コンテンツの海賊版サイトの蔓延が問題視されています。このような状況の中、正規事業者が正規品の流通に向けた健全な市場を実現するためには、これらの海賊版サイト対策が必要不可欠です。
世界中のマンガやアニメをはじめとする日本コンテンツのファンの方々には、正しくコンテンツを楽しむことで、日本コンテンツのエコシステムが健全に機能し、さらに進化・発展していくことを認識していただきたいと考えます。そのためにも、CODAは海外においてもファンのもとへ正規コンテンツが届けられる健全な市場の実現を目指し、今後も引き続き著作権の適正な保護のための効果的な取り組みを実施してまいります。
なお、この活動は、経済産業省受託事業の一環として行われました。
※ SimilarWebデータ参照
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CODAについて
CODA(一般社団法人コンテンツ海外流通促進機構)は、2002年に日本コンテンツの海外展開の促進と海賊版対策を目的として、経済産業省と文化庁の呼びかけで設立されました。音楽、映画、アニメ、放送番組、ゲーム、出版などの日本が誇るコンテンツは、日本の国際プレゼンス向上や経済成長の一翼を担っています。デジタル技術の普及が進む今日、巧妙化する著作権侵害から日本のコンテンツ産業を守り、その発展を図ることが一層重要になっています。その中でCODAは、国内外の関係政府機関、団体、企業と叡知を結集し、権利侵害への直接的、間接的な対策や広報啓発活動などに取り組むことで、オンラインを含めた海賊版の抑止や摘発に貢献しています。具体的な事業内容はhttps://coda-cj.jp/activity/から。