2025年11月18日、CODAは大分県立芸術文化短期大学を訪問し、同大学情報コミュニケーション学科・野田佳邦准教授の研究室ゼミ生と、同学科の学生との交流会を開催しました。
CODAと大分県立芸術文化短期大学は、2023年2月より知的財産保護の意識向上と実践的な学びを目的とした産学連携「デジタルコンテンツ保護プロジェクト」を実施しています。本プロジェクトでは、学生が自主的にインターネット上をパトロールして収集した違法アップロード情報などをCODAに提供いただき、その情報をCODAの海賊版対策や会員社による削除申請などに活用しています。また、CODAと大学との継続的な情報交換を通じて、今後の教育・啓発活動の在り方や実効的な連携方法を検討するなど、知的財産保護の実践的な取り組みを行っています。
今回の訪問では、昨年に引き続き株式会社トムス・エンタテインメント知財管理部の佐藤定央氏にご参加いただき、コンテンツ権利者の立場からコンテンツビジネスにおける製作委員会の役割や、権利者の多岐にわたる業務について解説いただきました。佐藤氏からは、コンテンツ侵害の実例として、SNSにおける映画のネタバレ投稿の事案や、映画館での盗撮問題によって、権利者が多大なる損害を被る例が紹介され、消費者のネットリテラシーの重要性について学生と意見を交わしました。
また、CODA削除センター責任者の三上和美主任より、本プロジェクトの趣旨や意義について、学生に向けて改めて説明を行い、その後、実際にインターネット上の違法動画のパトロール体験が行われました。
CODAは今後も、産学連携による「デジタルコンテンツ保護プロジェクト」を通じ、次世代を担う若者とともに、知的財産保護とコンテンツの正規流通促進に向けた活動を推進してまいります。
なお、この活動は経済産業省受託事業の一環として行われました。


■参考リリース:大分県立芸術文化短期大学と産学連携「デジタルコンテンツ保護プロジェクト」を開始
https://coda-cj.jp/news/1347/
■参考リリース:大分県立芸術文化短期大学のゼミに参加、交流会を実施(2024.11.05)
https://coda-cj.jp/news/2138/
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CODAについて
CODA(一般社団法人コンテンツ海外流通促進機構)は、2002年に日本コンテンツの海外展開の促進と海賊版対策を目的として、経済産業省と文化庁の呼びかけで設立されました。音楽、映画、アニメ、放送番組、ゲーム、出版などの日本が誇るコンテンツは、日本の国際プレゼンス向上や経済成長の一翼を担っています。デジタル技術の普及が進む今日、巧妙化する著作権侵害から日本のコンテンツ産業を守り、その発展を図ることが一層重要になっています。その中でCODAは、国内外の関係政府機関、団体、企業と叡知を結集し、権利侵害への直接的、間接的な対策や広報啓発活動などに取り組むことで、オンラインを含めた海賊版の抑止や摘発に貢献しています。具体的な事業内容はhttps://coda-cj.jp/activity/から。